八洲学園大学で、中小企業法務と知的資産経営に関する講義を担当させていただいています。実務だけではなく大学講師としても「法律をもっと身近なものに」をテーマにして活動しています。
八洲学園大学は、ネット配信による通信制大学です。したがって、来校せずに自宅で学習ができ、時間も自分のペースに合わせた学習ができるという特徴があります。
このような特徴から、社会人学生が大半です。社会人学生が大半であることから、私の授業も理論だけではななく実践的なものにしています。具体的にはケーススタディーで、実際にあった事例を、学生と一緒に考えていくということをします。もちろん、そこでディスカッションも行うことも。
いよいよ明日から、秋学期の講義もスタートです。今回は「情報」に関してどのようなことを学ぶのか?を書いてみました。
情報システムばかりに注目しないで
秋学期は、実践的な科目が多いのが特徴です。
とはいえ、基本を確認しながら進めていきますので、「基礎的な部分が分からないかも」でも大丈夫です。
さて、一発目の開講は「情報と法」。
情報システムや技術にしか目を向けない人が多いのが現状。
しかし、考えていただきたい。情報を発信するのも、受け取るのも、管理するのも人であることを。
人の行為に対してのルールが法律ですから、情報に関してもルールがあるということ。
例えるなら、情報に関するルールを知らずに情報を扱うのは、「交通ルールを知らずに自動車を運転するのと同じ」。
今期は、土曜日に4コマ、4週にわたっての講義。
受講するほうもハードと思いますが、実は「あっという間」。
できる限り分かりやすい事例を取り上げて、実務と理論の双方をお話ししていきます。したがって、イメージしやすいため面白い。ただ、言葉遣いは崇高なお言葉を使ったりすることは少な目なので、聞き苦しい・・・と感じることもあるかもしれませんが。
情報と法を学ぶ意味
情報と法の講義では、インターネットという世界を法律という視点から検討し、法律の基本的考え方を学びます。
情報を収集する、情報を発信する、情報を管理する…情報とインターネットにかかわるルールを学び、情報にかかわるリスクマネジメントにつなげていきます。
つまり、情報社会の中で、自分自身が情報をどうやって扱っていくのか?受け止めていくのか?を学び、情報を活かすということを考えるきっかけにします。
そして、個々人の意識を高めるだけではなく、情報を扱う組織の作り方も考えていくことができます。
結果として、様々なケースを用いて法律の考え方に加えて、課題解決力を身につけていきます。
インターネットをめぐる問題は様々なものがあります。有害情報と青少年保護、表現の自由とサイバーポルノ、名誉棄損の問題など…様々な情報を扱うからこそ、まずは広く情報にかかわる法律の考え方を学ぶことになります。
したがって、情報をめぐる法律がなぜあるのか?という基本的な発想から課題を解決に導く方法を身に付けることができるようになってきます。
基本的な考え方から情報をめぐるリスクマネジメントができるようになる。というのが情報と法を学ぶ意味になってきます。
入学しなくても受講できるように
「法律をもっと身近なものに」
そして、専門性と多彩な能力を組み合わせて、みなさんのお役に立てる情報を、講義を通じて提供したいと思い、どなたでも受講できる講義を提供しています(入学しなくても受講できます)。
今回の授業は、法律以外の専門家もゲストスピーカーとして登壇していただきます。
内容は、「ビジネス文書作成・読解」です。
契約書、ビジネスメール、SNS、チラシやパンフレットの文章を書く際の法的な注意点をお話しします。
さらに、ゲストスピーカーには「わかりやすい表現」や「販促」をテーマにお話をいただきます。
もちろん、ケーススタディーでディスカッションも行う予定です。
ネットで受講できるので、来校不要。さらに、いつでもオンデマンドで視聴できます。
是非、受講してください<m(__)m>
▼入学しなくても大学の正規授業を受講できる科目
「ビジネス文書作成・読解」
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2016/09/post-472.html
「情報と法」
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2016/09/post-470.html
「コンプライアンス概論」
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2016/09/post-471.html
「家族と法」
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2016/09/post-473.html
「ケーススタディ著作権法」
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2016/09/post-474.html